「事後アンケートを作りたいが、どんな設問にすればいいか分からない」——そんなときは、満足度・推奨度(NPS)・自由記述の3種類を軸に組み立てると、迷わず作れて分析もしやすくなります。回答は5分以内で終わる分量が目安です。
この記事では、セミナーやイベントの事後アンケートでそのまま使える設問例をカテゴリ別・シーン別に紹介し、回答率を上げる設計のコツと、自由記述で本音を集める方法まで整理します。
事後アンケートの基本構成(満足度・推奨度・自由記述)
設問は次の4本柱で組むと、定量(比較できる数字)と定性(具体的な声)の両方が取れます。
| 種類 | 役割 | 形式 |
|---|---|---|
| 満足度 | 全体・要素ごとの評価 | 5段階 |
| 推奨度(NPS) | 人に勧めたいか=ロイヤルティ | 0〜10の11段階 |
| 自由記述 | 数字に出ない本音・改善点 | テキスト |
| 属性・次回意向 | 参加者像と再参加の見込み | 選択式 |
そのまま使える事後アンケートの設問例
以下はコピーして調整できる設問例です。自社のイベントに合わせて言い回しを整えてください。
満足度(5段階)の設問例
- 本日のイベント全体の満足度をお聞かせください(とても満足/満足/どちらともいえない/やや不満/不満)。
- 内容の分かりやすさはいかがでしたか。
- 内容は今後の業務や生活に役立ちそうですか。
- 時間配分は適切でしたか。
- 受付・進行など運営の対応はいかがでしたか。
推奨度(NPS)の設問例
- 本イベントを、同僚や知人にどの程度おすすめしたいと思いますか(0〜10)。
- (続けて自由記述で)その点数をつけた理由を具体的に教えてください。
0〜10の回答は、9〜10を推奨者、7〜8を中立者、0〜6を批判者として捉えると、次回の重点が見えやすくなります。
自由記述の設問例
- 特に良かった点があれば教えてください。
- 改善してほしい点があれば教えてください。
- 今後、取り上げてほしいテーマはありますか。
- その他、感想を自由にお書きください。
属性・次回意向の設問例
- 本イベントを知ったきっかけを教えてください。
- ご職種・役割をお聞かせください。
- 次回も参加したいと思いますか。
- 資料やアーカイブの配布を希望しますか。
シーン別の設問例(セミナー・社内イベント・展示会)
基本の4本柱に、シーンごとの設問を1〜2問足すと精度が上がります。
セミナー・ウェビナー
- 講師の説明は分かりやすかったですか。
- 資料の分かりやすさはいかがでしたか。
- 質疑応答の時間は十分でしたか。
- (ウェビナー)配信の音声・映像の品質はいかがでしたか。
参加者が質問や感想を出しやすい進め方はウェビナーを双方向にする方法も参考になります。
社内イベント
- 参加してよかったと思いますか。
- 部署を越えた交流のきっかけになりましたか。
- 運営や企画への意見があれば教えてください。
展示会・オフラインイベント
- ブースの案内は分かりやすかったですか。
- スタッフの対応はいかがでしたか。
- 製品・サービスの検討度合いを教えてください。
回答率を上げる事後アンケートの設問設計のコツ
同じ内容でも、設問の分量・順番・言い回しで回答率と回答の質は大きく変わります。事後アンケートは「作る」より「削る」が肝心。ここでは、離脱を防ぎながら使える答えを集めるための設計の勘所を、具体例とあわせて整理します。
まず「分量」を削る(5分・10問が上限の目安)
回答率にもっとも効くのは分量です。開いた瞬間に「長い」と感じさせた時点で離脱が始まります。設問は5分以内・10問程度までを目安に、「なくても意思決定に困らない設問」は思い切って削りましょう。冒頭に「次回をより良くするために使います」と目的を一言添え、QRや短縮URLでスマホだけで完結できるようにすると、さらに回答が伸びます。
「順番」で心理的ハードルを下げる
答えやすい設問から始めると、回答者は流れに乗れます。満足度(選ぶだけ)→ 推奨度(数字を選ぶだけ)→ 自由記述(考えて書く)の順が基本。いきなり自由記述から始めると、そこで手が止まって離脱します。職種などの属性は最後に回すと、書き始めのハードルが下がります。
「言い回し」で答えの質を守る(NG→改善例)
設問文しだいで、集まる答えの正確さが変わります。やりがちな失敗と、その改善例をまとめました。
| よくあるNG設問 | 問題点 | 改善例 |
|---|---|---|
| 内容とスタッフ対応に満足しましたか? | 二重質問(一度に2つ聞いている) | 「内容」と「スタッフ対応」を別々の設問に分ける |
| 本日の有意義なセミナーはいかがでしたか? | 誘導的(「有意義」と前提している) | 「本日のセミナーの満足度をお聞かせください」と中立に |
| アジェンダのボリュームは適切でしたか? | 専門用語・曖昧語で伝わらない | 「進め方(時間配分や流れ)は適切でしたか」と平易に |
| 満足度(満足/普通/少し不満) | 選択肢に抜け・偏りがある | 「とても満足〜とても不満」の5段階で網羅的・対称に |
| すべての設問が回答必須 | 途中離脱を招く | 必須は数問だけにし、残りは任意にする |
公開後は「回答完了率」で検証して削る
設問設計は一度で完成しません。フォームの回答完了率(開いた人のうち最後まで答えた割合)や、途中離脱が多い設問を見て、次回はそこを削る・言い換える——この小さな改善を毎回回すのが、いちばん確実に回答率を上げる方法です。数字はアンケートで、率直な本音は次章の匿名の感想箱で、と役割を分けると設問そのものを短くできます。
自由記述で本音を集めるには(匿名という選択肢)
もっとも価値が出やすいのに集まりにくいのが自由記述です。記名式だと当たり障りのない回答になりがちなので、匿名で送れる導線を用意すると本音が出やすくなります。txtBaseの匿名の感想箱なら、参加者は登録なしでコメントでき、主催者はまとめて確認・返信できます。定量はアンケート、率直な一言は感想箱、と使い分けるのがおすすめです。感想集め全体の進め方はイベント後に感想を集める方法、集めた声の活用は参加者の声の集め方にまとめています。
まとめ:3軸の設問例をベースに、自社向けへ調整する
事後アンケートは、満足度(5段階)・推奨度(NPS 0〜10)・自由記述の3軸に、属性と次回意向を足すのが基本形です。本記事の設問例をベースに、イベントの種類に合わせて言い回しを整え、回答は5分以内に収めましょう。数字で全体傾向を、自由記述と匿名の感想箱で本音を——この組み合わせが、次回改善のいちばんの近道です。
